河野陽子通信Vol.7を発刊いたしました!
今回は目黒区で「感震ブレーカー」設置助成の期間が延長されたのを受け、地元である目黒本町を含む、東京都の不燃化特区に指定された木密地域にお住まいの皆様宛に「感震ブレーカー」って何?なぜ「感震ブレーカー」が必要なのかという視点で書かせていただきました。
阪神大震災で多くの方々の命と財産を奪った火災。この火災の64%が通電火災と考えられています。通電火災とは地震が引き起こす電気火災のことです。例えば、地震で本棚が倒れ電気ストーブの周辺に本が散乱。停電復旧による通電でストーブが作動し、本に着火。あるいは家具の転倒などでコードが損傷。そして通電の際にコードがショートして出火。これらが通電火災です。東日本大震災でおきた火災でも出火原因が特定された火災のうち65%は電気が関係していました。昨年4月の熊本地震後、6月に熊本県西原村を訪れた際も、地震の直後から自治会と消防団の人達を中心に村中にプロパンガスの元栓を締めること。ブレーカーを落とすことを呼びかけて回り、火災はゼロだったとのお話を伺いました。首都直下型地震でも最悪の場合16,000人が火災でなくなり43万棟が焼失すると想定されています。もし感震ブレーカー等で出火防止策が図られれば被害は4割減少すると見込まれています。木密地域の方に限らず、是非「感震ブレーカー」を知っていただくと同時に、地震が起きたら「ブレーカーを落とす」行動を忘れずに!